ラストで明かされる 『劇場』の本当の意味とは?舞台から去った者の涙、全てをさらけ出しもがき続ける者の叫び
つきあい始めた当初から別れの予感が漂う2人は、やはりどんどんすれ違って疲れ切っていく。素直になれず、会いたいのに会いづらい永田は、酒を飲まずにはいられない。沙希は別れを切り出すこともできず、毎日ふさぎ込むようになる。2人は一体、この関係にどんな答えを出すのだろうか?その結論を語りあう重要なラストシーンに、行定勲は原作にはないある驚きの演出を取り入れている(本当に驚き!)ので、原作のファンも演劇ファンも、映画ファンも絶対にお見逃しなく。
その演出を見れば 『劇場』の本当の意味、そして沙希の号泣の意味もわかり、思わず号泣してしまうはず。このラストシーンこそが映画版の醍醐味であり、映画版を観なければならない大きな理由になるだろう。
『劇場』©2020「劇場」製作委員会
『劇場』は2020年7月17日(金)より公開/配信
『劇場』
高校からの友人と立ち上げた劇団「おろか」で脚本家兼演出家を担う永田。しかし、前衛的な作風は上演ごとに酷評され、客足も伸びず、劇団員も永田を見放してしまう。解散状態の劇団という現実と、演劇に対する理想のはざまで悩む永田は、言いようのない孤独を感じていた。そんなある日、永田は街で、自分と同じスニーカーを履いている沙希を見かけ声をかける。自分でも驚くほどの積極性で初めて見知らぬ人に声をかける永田。突然の出来事に沙希は戸惑うが、様子がおかしい永田が放っておけなく一緒に喫茶店に入る。女優になる夢を抱き上京し、服飾の学校に通っている学生・沙希と永田の恋はこうして始まった。
制作年: | 2020 |
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監督: | |
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2020年7月17日(金)より公開/配信